MtGoxとFTXの破綻経験
暗号資産創世記の取引所Mt.Gox
暗号資産創世記(まだPCでビットコインが採掘できる時代)は,ビットコインを日本円などの現金に換えるのは難しかったです.
自分の記憶では,個人間売買くらいしか暗号資産を現金に換えられなかったです.
また,ビットコインの情報も個人間売買もほとんどが英語圏での出来事でした.
私は,ただ単に余っているPCパワーがお金になるかもとだけしか考えず,電気代と得られるビットコインの価格を比較検討せずにただただ採掘していました.
(当時の価格だと電気代で大赤字.)
そんな中,日本で当時世界最大の暗号資産の取引所になるMt.Goxができたのは吃驚しました.
最初は本当に取引できるのか様子を見ていましたが,ちゃんと銀行振込がされている情報が出てくると,私もアカウントを作成してビットコインを売り始めました.
当時売らなきゃ億万長者だけど,電気代より儲かったから…
Mt.Gox破綻
2013年末よりMt.Goxがヤバいという情報が出回りました.
ですが,当時は他にまともな取引所がなかったです(Mt.Goxもまともじゃなかったけど).
ビットコイン価格は初めて10万円を超え,とりあえず一定量を売ろうと思ったらMt.Goxを使うしかありませんでした.
大丈夫かなと思いながら使っていたら,ビットコインも日本円も出金できなくなり,2014年初旬に破綻してしまいました.
惜しむらくは,最後に送付したビットコインをほとんど売ってしまい,銀行出金が済んでしまったことです.
ビットコインを送った段階でMt.Goxが破綻していれば,結構な量のビットコインが返ってきたのですが…
そんなMtGoxに残っていたビットコインが,今年遂に返ってきます.
現在の価格で数十万円分ですが.
FTX破綻
Mt.Gox破綻から約8年…
世界では様々な取引所が誕生しました.
その中で,当時世界2位の取引所がFTXでした.
私は,MtGox破綻以降はbitFlyerをメインの取引所として,コツコツとビットコインを増やしていました.
そんな中,FTXが日本で取引所を開きました.
最初は使う気がなかったですが,レンディングでビットコインなどの暗号資産が年利8%程度で増やせるという話しを聞きました.
世界2位の取引所だし,CMやらなんやらである程度まともな取引所だろうとつい暗号資産をレンディングしてしまいました.
そしたら,FTXは半年程度で破綻.
FTX.JPに預けた暗号資産は,日本の法律のおかげで保障されました.
ですが,FTX.JPに預けた暗号資産でも,レンディングしている分はFTX本体のものになり,日本の法律対象外で保障されないようです.
私は,FTX破綻直前でレンディングを解除したことで,FTX.JPに預けた暗号資産扱いになり,無事に保障されました.
返金までになんどもサポートにやりとりしましたが.
(5回くらい早く返金しろと連絡しました.)
日本の暗号資産に関わる法律と取引所
日本での暗号資産関連の法律は,まともな取引所で取引できる暗号資産が制限されるなど,色々と面倒なことがあります.
また,日本は暗号資産の利益にかかる税金の負担が高いです.
ですが,日本は世界で最初に暗号資産取引所の破綻を経験したことで,取引所利用者への保障が世界でもトップレベルになっていると思います.
日本は萌芽的な暗号資産やそのサービスを利用するのが難しいです.
その代わり,日本は取引所でビットコインなどの主要な暗号資産を売買するのに適した国です.
ただ、日本の暗号資産関連の税制は糞なので、早くまともな税制に変更してほしいです。